タイトルに続いてもう一回言います。イルミネーションはありません!
娘(小学校4年生)が学校でダムについて学習したらしく、「ダムに行ってみたい」と言うので。
日曜日で翌日も子どもたちは学校、親も仕事なので、イルミネーション点灯までいたら帰り車の渋滞に巻き込まれてつらいことになると思ったから。
さて。
宮ヶ瀬ダムと宮ヶ瀬湖
宮ヶ瀬ダムは2000年に完成した、堤高156.0mの重力式コンクリートダム。
スペックについては以下を参照してください。
貯水によってできた宮ヶ瀬湖の面積は広大。なので宮ケ瀬湖畔は大きく3つの地域に分かれています。
- ダムサイト・県立あいかわ公園エリア
- 宮ケ瀬湖畔エリア
- 鳥井原エリア

朝9:30にダムの駐車場に到着。日曜日だというのにほぼだれもいません(^_^;)
あ、車で向かう際の大事なご注意。
ナビで目的地を「宮ヶ瀬ダム」にしてはいけません! あとで紹介する「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」をセットしてください。
神奈川県(愛甲郡)愛川町半原(字)大沢5157
(ナビによってカッコ内は省略されていることがあります)
私たちは13時ころまでダムにいましたが、駐車場、満車になることはありませんでした。でもシーズンによっては満杯になっていることもありそうです。その場合は「県立あいかわ公園」の駐車場(それなりに広い)に駐める手もあります。あいかわ公園からダム直下までロードトレイン「あいちゃん号」が出ています。
駐車場に入るの、初めてだとビビります。カラーコーンとバーによってゲート封鎖みたいになっており、守衛さんみたいな人に誰何されますw でも別に追い返されたりはしません。守衛さんによって駐車場所を指定され(場所を示した紙を渡されます)るだけ。
で、ドキドキしながら駐車場に駐ると、そこはもう宮ヶ瀬湖。ダムの上流側になります。
ダム側(下流側)
上流側
美しすぎる・・・
ダム下に降りると・・・ ダムのあまりの大きさに倒れそうになります。
(降り方は後述)
画角に入り切りません(^_^;)
下がります。
まだダメです。もっと下がります。近くにかかっている橋から。 まだ両端が切れてる。
もっと下流の橋から。やっと全貌が。
そして下流側は・・・ うわ絶景!
THETA画像
右手には滝が。「大沢の滝」というらしいです。
下流に10分ほど歩くと、宮ヶ瀬ダムの副ダム「石小屋ダム」があり、その先に「県立あいかわ公園」があります。
少なくとも石小屋ダムまでは行こうと歩きだしたら、行く手に数匹の猿が。
娘を連れているので安全を考えて断念しました。あとで聞くと、この辺の猿は観光客から餌を与えられていないので、まず人を襲わないそうです。でも娘、バッグに大量のお菓子を入れていたので・・・食いしん坊が災いしたな。
あ、先程書いた「ロードトレイン あいちゃん号」、これです。イタリア製です。宝くじ号です。
あいかわ公園とのあいだを往復しています。途中、石小屋ダムが見えるそうですが、残念ながら下車できないようです。
さて、ダムの上からはどんな景色が見られるんでしょう。
ダムの天端(てんば)は広い歩道になっているので、そこからダムを見下ろすことができます。
見下ろしてみました。
うひ。
伝わるでしょうか? 家族は一瞬覗いてのけぞりました。
THETAなら・・・伝わらない(^_^;)
ここからバンジージャンプをしたら、身体中赤剥けてスプラッター・・・
歩道の真ん中へんに展望台があります。そこからの景色。
遠くにうっすらとみなとみらいのランドマークタワーが見えています。その程度には近い。
ダムの天端側とダム下のあいだの行き来には、エレベーターとインクラインの2つの方法があります。
エレベーター
朝9時から稼働しています。無料です。
天端の真ん中、展望台よりも手前の建物がエレベーターの乗り口です。
ドアを入ってすぐにエレベーターがあります。乗ります。
46人乗りだとか!
ドア横上にはお約束の「現在高度」が。
ダム下についてもなかなか外に出られません(^_^;)
出られました。えっと、ダム上に行ける階段です。登る気はありません。関係者以外立入禁止でしたが。
階段の左がインクライン軌道です。
インクライン
「傾斜面にレールを敷き、動力で台車を動かして船・貨物を運ぶ装置」
インクライン(インクライン)とは – コトバンク より引用
ちょっと遠回りな説明になりますが、
宮ヶ瀬ダムは、RCD工法(Roller Compacted Dam-Concrete Method)が採用されました。
ダム建設地のすぐそばにコンクリート工場を作り、出来たての(笑)コンクリートを積んだダンプカーが、傾斜に沿って作られた軌道上の台車に載って工事水平面まで降りて流し込み、それをローラー者が踏み固める・・・という工法です。
RCD工法による建設 | 相模川水系広域ダム管理事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
それまでは、クレーンでコンクリート塊を吊り下げて降ろし、積み木のように置いていったりしていたそうです。
その台車軌道を「インクライン」と呼びます。
現在宮ヶ瀬ダムで「インクライン」と呼ばれるものは、インクライン軌道そのものではなく、インクライン台車を昇降させる際にバランスをとる重りを上下させていた起動部分を使っているのだそうで、厳密にはインクラインではありません。が、十分本来のインクライン気分を味わえます。
かわいい。
動画です。遠い。
インクラインは有料です。往復大人300円(2016年12月現在)。
小田急のなんとかパスや、JAF会員証があれば1割引きです。券売機に書かれています。
それから、
- インクラインは朝10;30からの運行です。
- 12時ころから13時ころまで、お昼休みで運休ですw
では乗ります。
上からの眺め
下からの眺め
最大斜度35度です。断崖にしか見えません。
動画を見る分には怖くないです。実際に乗ってもそんなに怖くないです。
楽しんでください。
宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館・レイクサイドカフェ
インクライン・ダム上乗り場のすぐ近くに「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」があります。
入館したら、まず「ダムカード」をもらいましょう!
ダムカードは無料です。基本的に、ダムに行かないともらえません。
ダムの中にはすごい山奥で、山道を1時間くらい歩かないとたどり着けない所も多いです。(というか、宮ヶ瀬ダムみたいな交通至便?なダムは稀だそうです)
普通はダム事務所でいただけるのですが、山奥のダムだと事務所がなく、統括事務所みたいなところで配布されていることもあるそうです。その場合は「ダムで自撮りした写真」を証拠として見せないといけないそうです。
ということで、とても楽ちんにいただける宮ヶ瀬ダムカードはぜひとも入手してください。入り口を入ったすぐ左側の案内デスクにあります。宮ヶ瀬ダムと、副ダムの石小屋ダムのカードをもらえます。
注意:1人1セットです。マナーを守ってね。
展示としては、とても真面目。ある意味、地味です。
ちょっとだけ、体験型のコーナーもあります。
日曜日にはスライドを使ったレクチャーがあります。
これがとってもよかった!
解説員さんがとてもフレンドリー。全くの初心者の私にもよく分かる説明でした。どんどん興味が湧いてきます。
この日はお客さんが少なかったこともあり、レクチャーの前後にいろいろとお話できました。
上の方に書いた、さも知っているふりのミニ知識(RCD工法とか)はほとんどこの時の会話で得られました。他にも「ダムと呼べるのは天端から下までの標高差が15m以上のもの。でも最近はそれ以下の「堰(せき)」でもダムカードを配布していたりする」とか「ここのカフェのダムカレー(後述)は最高に美味しい」とか。
日曜日に行ったら絶対に参加すべきです。
レイクサイドカフェのダムカレー
水とエネルギー館1階の半分くらいのスペースが、「レイクサイドカフェ」になっています。
セルフサービスです。
で、お目当てのダムカレー。
ダム、放流します! 決壊ではありません。放流です。それから、変な想像はしないでください。
(初期のバージョンでは決壊放流しなかったそうです)
味も、解説員さんのおっしゃったとおり本当に美味しい。ちょっとスパイシーだけれど食べやすい。
資料館の付属的なカフェなのに、すごい。
ダムをあとにして、宮ケ瀬湖畔エリアに移動。
普通、宮ヶ瀬ダムと言ったらこのエリアを思い浮かべる人が多いと思います。ダムが主役なのに(T_T)
まあしょうがないです。実は私も、今までこのエリアにしか来たことがありませんし。
なぜそうなのかというと、ここにはとても大きなもみの木があり、冬季はイルミネーションが点灯するから。
もみの木だけじゃなく湖畔園地全体にイルミネーションが散在します。
駐車場から商店街(食べ物屋さん街)を抜けると、下の方に広大な公園が広がります。
そこへ降りる大階段にはイルミネーショントンネル。(まだ点灯していません)
階段を降りた左手に、もみの木。
でかい。
イルミネーションは、ググってください。私たちは点灯前に帰りました。「ダムについての学び」が目的ですから!
でも湖もちょっと見ましょう。めちゃくちゃ素敵です。
不思議なキャラもいたりします。たぶん冬季限定。
で、(個人的に)特筆すべきは、園地の上の方(駐車場横)にある商店街。「水の郷(さと)商店街」という名前です。
もうどこのお店もおいしい。 食堂で食べてもいいし、食べ歩きしてもいい。
いろいろと食べましたが、もちろん食べるのに気を取られてほとんど写真がない。ターキーレッグ、おいしかった。横浜・赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットではすぐ売り切れちゃうけど、ここは無限にある(いや、ないと思うけど)。
かろうじて撮った写真。
スープたこ焼き。
駐車場から見て商店街左端の屋台にて。
普通のたこ焼きをだし汁に入れてくれます。すっっっっごくおいしい。
明石焼きはふわふわだけれど、これはふやけて、懐中しるこのモナカみたいな食感になります。 だし汁は関東風。関東のおすまし雑煮の味。
なので、神戸風の「たこ焼きだし汁つけ」とも味わいが違います。
もうひとつ。焼鳥なんだけど・・・
見えるかな。「ねぎ間」もあるけれど「ニンニク間」ってメニューが。すげえ。
これ。
-鶏-ニンニク-鶏-ニンニク-鶏—-。
ニンニクがホクホクを通り越してねっとり。甘い。
鶏肉、ジューシー。 このあたりはどこでも鶏肉が美味しい。 あと豚肉は「恵水(めぐみ)ポーク」というのがこのへんのブランドらしい。食べ損ないました。
最後! これも必須だと思いますが、
ダムラバーガチャ!
黒部ダムをはじめ10種類のダム、らしい。
私、もちろんやりました。出たのは、
宮ヶ瀬です! めっちゃ嬉しい!!
あ、書き忘れた。
駐車場から園地へは大階段で降りましたが、この階段、100段以上あって上るのが大変です。
でも、駐車場から商店街を抜けて左に進むと、ロードトレイン「みーや号」の乗り場があります。ロードトレインは園地を周回します。そして、なんと途中の停留所で乗り降り自由!(1周だけ)
ですので、この乗り場で乗って好きなところで降りて遊んで、最後にこの停留所で降りれば楽ちんです。有料(300円)ですが、体力のない人(私だ)は絶対利用すべきだと思います。
事前にもう少し情報を仕入れてから行くべきでした。
県立あいかわ公園には子どもたちが喜びそうな遊具がたくさんあったんですが、事前調査不足でした。
まあ行き当たりばったりのほうがいろいろと驚きがあったりしますが。
あと、鳥井原地区にも行きたいな。この地区は景観が最高なんだそうです。
圏央道が開通したので、車で行きやすくなりました。(相模原ICが便利) また行きます!
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